今回は、中庭のヒミツのお話です。
自然の地形をそのまま活かして立てたレゾネイトには、「中庭」があります。
この中庭は、厳しい自然の中で温もりすら感じさせてくれます。
先日の「芝のヒミツ」の時にもお話しましたが、レゾネイトの中庭の芝は、レゾネイトを建てる際、もともとこの地にあった自然の「芝」を一旦はがし、保管しておいたものを再びわざわざ張り戻したもの。
ですので、久住高原の他の草原同様、春になると新芽が伸び始め、夏になるとススキが伸びてきます。
中庭に関しては、景観のこともありますので、スタッフが草刈り機でこのススキを刈っており、ところどころ残っている程度ですが、もし、この草刈り作業を行わなければ、草原と同じようなススキ野原と化します。
そして、自然の草原と同じような花が咲き、自然の草原と同じように冬前になると枯れていくのです。
何度も、「自然の草原と同じ」という言葉を繰り返しましたが、野焼きに関しても、自然の草原と同じく、中庭にも「火入れ」をしております。
先述のように、ススキはほとんど刈っており、芝の中庭ですので、火が点きにくいのですが、火を入れると少しずつじわじわと焼けていきます。
ご存知の通り、レゾネイトは木造建築ですので、中庭に火入れをするということは、かなり気を遣います。
野焼きを行う日は、天気が良いだけでなく、しばらく好天が続くことも条件になります。
そんな日は、当然、空気が乾燥していますので、建物に一旦火が点いてしまえば、一気に燃え広がってしまうでしょう(汗)
それでも、中庭に火を入れ続けるのは、レゾネイトがこの久住高原の地に「間借りしている」と考えているから。
もし、レゾネイトがなくなってしまったとしても、きちんと、久住高原の草原の一部として元に戻るためには、外の草原と遮断されたこの中庭という空間にも、地道な作業が必要なのです。
今年のレゾネイト敷地の野焼きは、3月1日(日)に決まりました。
今日から3週間後です。
まだまだ寒い日が続く久住高原ですが、毎年、野焼きの日程が決まると、春の声を聞いたような気がして、スタッフもウキウキしてきます。
中庭の野焼きは、外の野焼きとは時期をずらして行いますので、この日ではありませんが、この中庭に、写真のような花が咲く日が今から楽しみです。
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