今日は、「芝」のヒミツをお話します。
開業記念日を過ぎたこの頃になると思い出すのが、中庭や駐車場脇の「芝」のこと。
ヒミツがたくさんのレゾネイトは「芝」にすらヒミツを隠してるんです(笑)
実は、この「芝」、レゾネイトを建てる際、もともとこの地にあった自然の「芝」を一旦はがし、保管しておいたものを再びわざわざ張り戻したものなのです。
その作業は、とても手間がかかるものでしたが、この場所、この風土にこだわるレゾネイトならではの一手間です。
ちなみに、この地は、世界でも珍しい「ススキ・ネザサ」群生、「ススキ・トダシバ」群生が入り交じる広大な草原です。
そんな世界的にも貴重な草原を守ることは、「自然と人、人と人との共鳴」がコンセプトのレゾネイトにとっては義務中の義務ですね。
さて、開業前に張り戻したこの「芝」ですが、開業直後は冬季でしたため、毎朝の霜柱のせいで根付きが悪いように見受けられました。
霜柱に押し上げられ浮き上がった「芝」は、茶色いタイルのモザイク模様のようにも見え、お世辞にも美しい光景ではありませんでした。
やがて春を迎え、周囲の野焼きも終わり、若芽が芽吹く頃、そんな心配を一掃するかのように、「芝」も新しい芽を伸ばし始めました。
やはり、もともとこの地にあった植物だけに、この地の土壌が厳しい冬の間守ってくれていたんでしょうね。
他の場所から持ってきた「芝」では、きっとこうはならなかったのではないでしょうか。
15年経った今では、当時のモザイクすら伺うことはできない程に自然なものになりました。
「中庭」もすっかり久住高原の一部のようです。
他の久住高原の自然草地同様、毎年、「中庭」まできっちり火入れ(野焼き)を行なっているからでしょう。
自然散策の際、お話してる「芝」関係のネタをひとつ。
冬の間、久住高原では、緑色の草原と、茶色の草原に分かれてることにお気づきになるでしょう。
「緑色の草原」は「人工草地」と呼ばれ、人工的に牧草を植えた草地で、冬でも青々としています。
「茶色の草原」は「自然草地」と呼ばれ、レゾネイトが張り戻した「芝」と同じ自然の草地です。
夏の間は同じように見える草原も、二つの草地から成り立っています。
冬の間は枯れて寒々しく見える「自然草地」ですが、今は、春の訪れまでに力を蓄えているところなのです。
このお話で、次にお越しの際は、草原の風景も違った感じに見えますでしょうか。
最近のコメント