◎早春~晩秋まで、水曜日と日曜日の「レゾネイトスタッフガイド」ではホテル敷地内の清水沢自然散策路にて咲く花々の「先取り花だより」をお届けします。始まりは「早春~春」に咲く花物語です。
<スプリングエフェメラル>
レゾネイトクラブくじゅうをとりまく大草原の大部分を占めるススキやネザサ、トダシバが久住
高原の春の風物詩「野焼き」で焼かれ、再び成長をしはじめる数十日の間、草原には春の
陽光を求めて可憐で小さな花たちが咲き始めます。
背丈の低いこの小さな花たちはこの時期にしか日の光を浴びることが出来ない為、他の
植物が芽吹く前までに懸命に命を紡ぎます。
これらの植物群は「かげろうのような春のはかない命」のたとえから<スプリングエフェメラル>
と呼ばれており、その中には遥かに大昔より生き残っている植物や絶滅が危惧されている
花々も含まれています。
そして私共がガイドをつとめる「清水沢自然散策路」にはこのエフェメラル達が十数種が生き
続けており、まずはこれら、エフェメラル達を中心としたご紹介よりスタートさせて頂きます。
<早春第1話 キスミレ>
野焼きも終わった数日後、黒く焼けた大地より小さな黄色い花が咲き始めます。スプリングエフェメラルのトップバッター{キスミレ}です。
{キスミレ}とは文字通り黄色いスミレ。この花はこんなに小さな花なのに日本列島がまだ
中国大陸と陸続きであった太古の昔より生存し続けている力強い生命力をもった植物として
も知られています。しかし悲しいことに近年のすさまじい自然破壊により、現在は絶滅危惧種
に指定されてしまいました。
この花を守り続けていくことが我々ガイドの重要な
ミッションなのだ(ばたやん)
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