◎水曜日と日曜日の「レゾスタガイド」ではホテル敷地内の自然散策路内にて初夏に向けて咲く花々の｛先取り花便り｝をお届けしています。
＜初夏の花便り 第２３話 ツクシゼリ ＞
阿蘇くじゅう国立公園内には数多くの貴重な植物が自生しており、それらは環境省が定期的に
巡視をおこない管理されています。そのなかでも「指定植物」と呼ばれるものはその採取が
一切禁止となっており、過去このブログでご紹介した｛キスミレ｝や｛イチリンソウ｝、｛シライトソウ｝
などはその代表です。そして本日ご紹介するこの｛ツクシゼリ｝もそのひとつ。同じセリ科の
｛シシウド｝と似ており、よく間違えられますが深緑の草原を背景に白い花火がひらいたような
その姿はとても印象的ですね。ちなみに｛ツクシゼリ｝のツクシとは漢字で書くと筑紫。九州
特産の花なのだ。(ばたやん）
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公園で栽培されているものや園芸品種として花屋さんで売られているハナショウブはこの
｛野花菖蒲｝から改良されたもの。貴重な花で鹿児島県では天然記念物にも指定されている
そうです。濃い赤紫色の花弁の中にひかれた黄色いラインが花全体を引き締める絶妙の
アクセントになっており、とても気品がありますよね。またこの花の群生する場所は急斜面と
沢に阻まれている為、散策路内でご覧いただける花の中で唯一、至近距離より鑑賞することが
できない花でもあります。
＊ 近づきがたい気品があるのだ（ばたやん）
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＜初夏の花便り 第２１話 ヤマサンショ＞
マイナスイオン溢れる森の小道に｛ヤマサンショ｝の若芽が空を隠してしまうほど生い茂ります。
｛山椒の木｝はとても利用価値がたかく、若葉の俗称｛木の芽｝はホテルの和食処にて会席
料理で提供中、花や未熟な果実、｛青山椒｝は佃煮に。熟した実の皮はすりつぶしてうなぎの
蒲焼に登場し、堅い枝は家庭用品の必需品｛スリゴギ｝の最上品として重宝されます。
散策路には２本の大きな老木？がありますがこれからしばらくの間、新緑の匂いとともに
独特の香りでも我々を楽しませてくれるとても貴重な植物なのです。
＊ まさに万能選手なのだ（ばたやん）
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＜初夏の花便り 第２０話 ウツボグサ＞
新緑が最も美しいシーズンを迎えました。私自身、日々刻々と若葉が芽吹き、生命の息吹を
感じることのできるこのシーズンは大好きなのだ。
さて本日は｛ウツボグサ｝。矢を背負っていれる「うつぼ」という道具に似ていることから名づけ
られたとのことなので随分昔から親しまれていた花なのでしょうね。花のあと枯れた穂を
｛夏枯草｝と呼び「利尿」や「消炎」の薬効があることもよく知られ生薬通の方々は水を加えて
沸騰させお茶代わりとして飲むそうですよ。（ばたやん）
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＜初夏の花便り 第１９話 ヤマアジサイ＞
雨が似合う花といえばやっぱり｛アジサイ｝でしょう。写真は散策路の入り口、最初の下り坂に
咲く｛山紫陽花｝。沢沿いに多く見られるため、｛沢紫陽花｝とも呼ばれており、散策路内の梅雨時期
を代表する花のひとつです。ご家庭の庭や公園に咲く紫陽花は色とりどりにダイナミックな花
を咲かせるのに対しこの｛山紫陽花｝はとても控えめ、淡い紫色の花が美しいですね。
もうひとつの花の写真は｛アケビの花｝。同じ場所、この｛山紫陽花｝を覆うように自生しています。
花の時期はあまり目立ちませんが、散策路内にはこの場所のほか２ヶ所に自生しており秋には
美味しそうな大きな実をつけてくれます。
←アケビの花。果実の頃には大注目を集める存在と
なるのだ。（ばたやん）
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＜初夏の花便り 第１８話 シライトソウ＞
この花が咲き始めると梅雨はもうすぐ。また我々ガイドが勝手に決めている、春に咲く花たちの
ラストバッターであるとともに、これから夏にむかって続々と登場する｛ユリ科｝の植物のトップ
バッターでもあります。花の出始めは白いキノコが出ているように見えますがよく見るととても
美しい花で｛白糸草｝の名のとおり目の覚めるような純白の花びらが糸のようにみえますね。
＊ 家庭でグラスを洗うスポンジにそっくりなのだ（ばたやん）
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＜初夏の花便り 第１７話 ヤマボウシ＞
白い花びらのように見えるのは「総包片」というのだそうです。花は中央の丸い部分、淡い
黄色い花をつけます。ホテルの敷地内にはよく似た｛花水木｝も自生しており、よく混同されがち
ですが、｛花水木｝は総包片の先端が丸く、｛山坊師｝の先端ｊは写真のように尖っています。
この木はこの時期のみずみずしい緑の環境によく似合い、秋には甘くて美味しい赤い実
もつけてくれます。（ばたやん）
＜春の花便り 第１６話 ヒゴイカリソウ ＞
久住高原も連日暖かい日が続き、日差しは初夏のよう。今日は｛レゾネイト乗馬牧場｝へ
取材で訪問。担当の方と新緑が美しい草原のコースを進む中、とても珍しい花をみつけたので
ご紹介したいと思います。｛ヒゴイカリソウ｝熊本県では準絶滅危惧種にも指定されているとか。
ホテルの自然散策路にもかなり多くの貴重な植物が自生していますが、この花はありません。
風変わりな形をした美しい純白の花は、少し伸び始めたススキを背景によく映えていましたよ。
＊この牧場は乗馬を楽しみながら貴重な花もご覧頂ける。とても贅沢な
乗馬施設なのだ。（ばたやん）
◎水曜日と日曜日の「レゾスタガイド」ではホテル敷地内の自然散策路内にて春から初夏にかけて咲く花々の｛先取り花便り｝をお届けしています。
＜春の花便り 第１５話 ホタルブクロ＞
昔、子供たちがこの袋状の花の中にホタルを入れて遊んでいたのでしょうか？地方により
提灯花（ちょうちんばな）ともいうそうです。上下に連なって白い花をつけますが赤紫色の不規則
な模様はアンティークな西洋のランプを連想させますね。
｛ホタル｝といえば久住高原でも６月中旬くらいから本物の｛源氏ホタル｝をご覧頂けます。場所は
ホテルより車で５分ほど下ったところ。この時期はホテルから毎日｛蛍鑑賞バス｝も毎日
運行予定なのでどうぞ幻想的なホタルの乱舞もご鑑賞下さいませ。
＊ たぶんホタルを入れても明るくないのだ（ばたやん）
◎水曜日と日曜日の「レゾスタガイド」ではホテル敷地内の自然散策路内にて春から初夏にかけて咲く花々の｛先取り花便り｝をお届けしています。
＜春の花便り 第１４話 ニガナ＞
久住は春爛漫。散策路には｛一輪草｝｛エヒメアヤメ｝｛春リンドウ｝｛一人静｝など人気の花々が
咲いており「朝の自然散策」は連日、多くのお客様で賑わっています。
さて以前、早春の花便りで｛甘菜｝を紹介しましたが今回は｛苦菜｝。子供の頃タンポポの茎を
折りそこから出る白い汁をなめてなきそうになった体験をされた方も多いと思います。この花も同じ
キク科の植物で茎を折るとやっぱり苦そうな白い汁がでてきます。ただこの｛苦菜｝は山菜の仲間。
茹でると苦さが薄れ、食せることが出来るとの事です。花びらの先端部分をはさみでカットし
長方形に整えた形状が見分け方の特徴で、花の最盛期にはホテルの周辺だけでなく久住高原を
網羅する道路沿いにたくさん群生しています。
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