ドラマは終わっても人気は衰えないニッカとサントリーのウイスキー。
酒屋さんの棚からはニッカの竹鶴、余市、宮城峽、サントリーの響、山崎、白州の熟成年数をラベルに表記したウイスキーのボトルが消えています。
世界でも高い評価を受けていることに加え、ドラマの後押しもあって品薄になるほどの人気となっているようです。 ウイスキーが人気になることはとっても嬉しいことなのですが、せっかく世界で評価を受けて賞をもらっているウイスキーが品薄で飲めないとは・・・
バー・メテオには竹鶴17年、響17年が今のところは残っていますが、無くなるのも時間の問題かもしれません。 幻のボトルにならないように願いたいですね。
先日、竹鶴17年を飲んだお客様がボトルを見て、何で竹鶴にはSingle Malt ではなく Pure Malt と表記さてているのか?と聞かれました。
モルト(Malt)はウイスキーの原料となる大麦のことですが、昔は蒸留所が所有する畑で作られる大麦のみを使用し、作られたウイスキーがシングルモルトウイスキーとされていましたが、畑を所有していない蒸留所は栽培を委託したり、輸入に頼るほかありません。
そうなるとボトルへの表記は複雑になり、消費者には何のことやら???となってしまいます。
そこで、原材料に大麦麦芽のみをしようし、単一の蒸留所で作られ、瓶詰めされたウイスキーにはシングルモルトの表記がされるようになったのです。
人気のシングルモルトウイスキー山崎にはその味と香り、そしてその製造量をキープするために5~6種類の原酒がブレンドされています。
では竹鶴に表記されているピュアモルトとは何かといいますと、竹鶴には余市蒸留所のシングルモルトウイスキーと宮城峽蒸留所のシングルモルトウイスキーがブレンドされているのです。
単一蒸留所のみの原酒ではなく、二つの蒸留所の原酒がブレンドされて竹鶴の味は作られているため、シングルモルトウイスキーではないのです。
シングルモルトのブレンドで作られるウイスキーは“ヴァッテッドモルト”、“ブレンデッドモルト”とも呼ばれています。(最近は、ブレンデッドモルトのほうが多いようです)
ピュアモルトウイスキー“竹鶴”は薫り高く力強い味わいの余市蒸留所の原酒と、華やかでエレガントな味わいの宮城峽蒸留所の原酒がブレンドされて作られているのです。
バーで竹鶴のボトルを見れるうちに是非味わってください。
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