←この画像は昨年のクリスマス時期のエントランスの様子です。
今日は、「ドア」のヒミツについてお話します。
ファサードからフロントロビーに入るためのドア、駐車場からレストランメテオに入るためのドア、大浴場から客室に向かう回廊へ出るためのドアは、閉まる時だけ自動で閉まる「片道自動ドア」になっています。
開業当初は、開く時も閉まる時も手動のいわゆる普通のドアでした。
通常、「宿泊施設」では、たくさんのお荷物をお持ちになってお越しになるお客様にご不便をお掛けしないよう、エントランスは自動ドアになっているのが一般的なのですが、レゾネイトが建つ場所は、くじゅう連山からの吹き下ろしの風が強い、冬の寒さが厳しい久住高原。
風除室はあるものの、自動ドアの開閉スピードに任せておりますと、外の冷気が容赦なくフロントロビーまで入ってきます。
かと言って、自動ドアの開閉スピードを速めに調整してしまいますと、お客様が挟まれてしまうことも懸念されます。
それで、レゾネイトでは自動ドアは採用しませんでした。
ところが開閉共に手動のドアにして、12月21日の開業を迎えたところ、今度は新しい問題発生。
ドアマンのいないレゾネイトでは、意外と、開けると開けたままのお客様が多く、お客様の来訪と共に自動ドア並に冷気が吹き込んできます。
吹雪の日などは…ご想像が付きますよね?
そこで、それを改善すべく採用されたのが、閉まる時だけ自動で閉まる「片道自動ドア」だったのです。
開ける時はお客様のご意志で必要な幅だけ開けていただき、閉める時は手を離すだけで自動で閉まれば、往復自動ドアより全体的な開閉スピードが速く、風の吹き込む量が少なくて済みますし、何よりお客様に閉めていただくというご不便もお掛けしません。
ただ、難をを挙げれば、動力で動かしているものより調整が狂いやすいため頻繁に調整が必要なこと、また、開けるのは手動のため、お客様に「自動ドアじゃない」という固定観念が芽生え、注意書きを書いているのにも関わらず、「片道自動ドア」の珍しさも手伝って手を離した瞬間に挟まってしまうお客様がいらっしゃったことの2点です。
最近は、冬季以外のできるだけ風の影響が少ない時は開けておりますし、接客中でないスタッフがお客様をお迎えに伺うこともありますので、少なくはなりましたが、残念ながら、未だに挟まるお客様もいらしゃいます。
どうぞ、お越しの際はお気を付けて。
ところで、ファサードからフロントに入るためのドアには、大人の方用の取っ手と、お子様用の取っ手が縦に並んで付いています。
お子様ってご自分お一人で開けたがる方が多いですよね。
ただ大人用の取っ手は高く、小さなお子様は届きにくいですし、重たいドアはお子様お一人の力では開きにくいので、お子様に気付かれずそっと大人の方がアシストすることができるための工夫です。
お気づきでしたか?
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