今日は「瓦屋根」のヒミツです。
テラスから草原側に目をやると、客室の「瓦屋根」が作る「甍の波」が印象的です。
これのおかげで、「レゾネイトって和風?洋風?何風?」という、私たちにしてみたら「よくぞ聞いてくださいました」という質問をお客様からたくさんいただきます。
この「瓦屋根」ですが、最初からそうしようと計画されていたものではありません。
実は、最終的にこの「瓦屋根」に落ち着く以前は、屋根に土を載せ、その上にここの土地ならではの牧草を植え込む…という計画がありました。
デザイン的にもお客様の見た目に楽しいですし、「土着」「地域にこだわる」という点でも「レゾネイト」らしい発想です。
ところが、設計と並行して、環境アセスメントを行なう中で、環境アセスメントの委員の方々から「土の中『パーライト(粗く軽くて多孔質な人口用土。透水性や通気性が高められるので培養土に使われています)』を入れると、それが流出した時に自然環境に影響が出る」と指摘がなされました。
自然環境に対する並々ならぬ気遣いならではの指摘ですね。
ちなみに、『パーライト』を入れずに土だけにしようとしますと、雨が降って、それが染みこんだら、重くなり過ぎて、今度は屋根が潰れてしまいます(汗)
断念せざるを得ないですね。
ちなみに、屋根の形は、「レゾネイト」がある「竹田市久住町」に見られる納屋や、近くの集落にあった明治期の建築の寄せ棟をデザインの参考にしたものです。
パンフレット・HPの写真や、実物としてお客様がご覧になってる「甍の波」も、「レゾネイト」では、こうした、自然環境や地元の風土に対する「こだわり」や「気遣い」が積み重なった結果の風景なのです。
It's ill speaking between a full man and a fasting.
投稿情報: モンクレール マヤ ビームス | 2012-12-21 12:12