3回目は、「レゾネイト」の「壁の色」のお話です。
「壁の色」のヒミツについては、テレビや雑誌で何度か紹介していただきましたので、ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが…。
よくお客様に、「壁の色が高原の景色にぴったりマッチしてますよねぇ」っておっしゃっていただきますが、まさに私たちの想いをわかっていただけた…と思う嬉しい瞬間です。
実は、この色、「自然に選んでもらった色」なんです。
そのカラクリをご説明しますと、微妙にトーンだけが異なる同じような色を施した板を何枚も草原に並べ、虫がどれに寄って来るかを数日間かけて調べました。
こう書きますと、虫が寄って来た色を使ったように聞こえますが、実はその逆です。
外灯に虫がたくさん寄って来る様子を思い浮かべてください。
あれは、「自然」なものではないと認識して攻撃するために寄って来る…という説があります。
…ということは、虫が寄って来ない=自然なものと認識して、受け入れているとも言えるのではないでしょうか。
「レゾネイト」の壁の色は、久住高原の先住民である虫たちに受け入れられた…言い換えると「自然に選んでもらった色」なのです。
「レゾネイト」が建つ久住高原の自然は、未来の子孫から借り受けている…と私たちは考えています。
だから、その借地に建てるべきものは、自然になるべく近いもの。
いつか返す日が来ても、土地に与える影響を最小限にとどめたいという願いから、耐久性に関しては抜群の性能を持つ素材はたくさんあってもあえて使わなかった「レゾネイト」。
その建物は、色ひとつ取っても「自然に受け入れられるもの」でならなければならないことは、言うまでもないでしょう。
そもそも、日頃から虫がたくさん寄ってくる色を選ぶようでは、せっかくわざわざ遠くからお越しいただいたお客様にもご不快な思いをお掛けすることになるでしょうから、「自然に選んでもらった色」を使ったことは接客業としても正解でした。
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