久住も、春を迎えようとしています。今日、久住の風物詩“野焼き”が始まりました。トップバッターは、沢水の交差点です。早速、ジョニーと休憩中に行く事にしました。私はおにぎり一つと水筒&カメラを、ジョニーは隣のガンジー牧場でパンとジュースを購入し、出発です!
今日は快晴、青空がずっと遠くまで広がっていました。その空が、だんだんグレーに霞んでいくのが見えます。私たちが向かって行く方向です。
「ますちゃん、近くで野焼きは見たことないやろ~」
「そうですよ!火が鎮火した後に、車で傍を通ったことはありますが」
「じゃあ近くで見たら、すごいよ」
「あ~ドキドキする」
しばらく走ると、もくもくと上がる煙の中から、オレンジ色の火が動いているのが見えました。
「見えた見えた!火が付いてるよ!」
人間は、火を見ると興奮するのでしょうか。枯れたススキが燃え上がっている光景を見て、ますます好奇心が掻き立てられるのです。もっと火に近づこうと、交差点から沢水のキャンプ場へ入りました。道には、消防団の方や地域の方が出ています。はっぴを着て、構えている姿はかっこいい。火付け部隊と火消し部隊がいるそうで(勝手に名前を付けましたが)、それぞれ道具を持っています。火消し部隊は、背中にジェットシューターという水の入った水鉄砲を背負っています。重さは20キロもあるそう。小学生を一日中背負っているのと同じかぁと思いました。
「あの辺り、すごそう!」
前の車が火に覆いかぶされそうになっていました。火が道路まで広がっているのです。私たちも続いて火の中をくぐります。
「あちっ!ジョニーあついよ!」
びっくりしました。車のドアから熱が伝わってくるのです。
「野焼きの火はすごいよ~。車が熔ける事もあるからね」
おいおい、今更そんなことを言われても…ジョニー、黙ってちゃダメだよ。映画のアクションシーンを撮影している気分でした。無事に帰還でき、よかったよかった…。
次は別の場所に移動。普段立ち入り禁止の草原に、軽トラックが入り込み、駆け巡っています。
「すご~い!私たちも走ってみたいね!」
「そんなことをしたら捕まるよねぇ。レゾネイトスタッフが休憩中に何をしてるんだって怒られる(笑)」
車で待機している間はご飯を食べながらこんなおかしな会話で時間つぶし。しかし、なかなか始まりません。もうすぐ休憩時間も終わると焦っていると、パチパチパチと激しい音が鳴り始めました。
「始まった~!!」
思わず大きい声を出してしまい、火消し部隊に見られてしまいました(笑)これ以上邪魔をしないように、こそこそっと車を降りて近くまでいきました。本当に暑い。これが大地が真っ黒になる威力。さっきまで茶色だった大地が黒くなっていきます。見慣れた風景がなくなるのはちょっと淋しい気持ちにもなるけれど、春がくる嬉しさもあり、複雑な気分でした。これから毎日のように久住のあちこちで野焼きが行われます。
(ますちゃん)
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