暖かくなってきましたね。
久住も厳しい寒さも和らいで、春近しといった感じです。
ニッカウヰスキーの創設者、竹鶴政孝と妻のリタをモデルにした連ドラ“マッサン”も
いよいよ終わりに近づいてきましたね。
バー・メテオのお客様の会話でもドラマの話題がチョイチョイ出てきているようです。
ドラマの中でもマッサンがウイスキーの香りを確かめる場面がよく出てきますが、
ウイスキーのブレンダーはこのノージングだけで、樽の中で眠るウイスキーの熟成具合
を確認します。
いちいち飲んでいたら酔ってしまいますから、鼻だけが頼りなのです。
ノージングは生まれ持った鼻の能力も必要ですが、ウイスキーの微妙な香りの
違いを嗅ぎ分ける技術を習得するには、長い年月と修練が必要です。
竹鶴政孝は竹鶴のボトルのラベルに描かれているように片側の鼻だけでノージング
していました。 高濃度のアルコールで鼻が麻痺してしまわないように鼻を片側ずつ
使っていたようです。
ボトルに詰められたウイスキーのアルコール度数は40度から46度がほとんどですが、
樽の中に眠っている原酒のアルコール度数は高いものでは60度以上あります。
鼻を片側ずつ使うのもうなづけますよね。
竹鶴を飲む機会があったなら、そのラベルで竹鶴政孝がノージングをしている姿を
見てみてください。
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