今日は、「窓の大きさ」のヒミツです。
レゾネイトの客室の窓はさほど大きくは作られておりません。
センターハウスの窓にいたっては、もっと小さいです。
その理由は、二つ。
一つめは、最近新しくなりましたパンフレットでも紹介されておりますが、久住高原の自然は、建物の窓から一部を切り取るにはあまりにもダイナミック過ぎてもったいない、その魅力を存分にご堪能いただき、積極的に共鳴していただくためにはお客様ご自身に外に一歩踏み出していただくのが一番…と考え、敢えて大きくないデザインを選びました。
もう一つは、冬季の熱損失の問題。
窓を床まで大きくしてしまうと、床暖房の熱がそこからどんどん奪われていきます。
外気温がずいぶん下がってしまう冬の久住高原ですが、客室にいらっしゃるお客様にはできるだけ温かくお過ごしいただきたいという思いから、窓の大きさは、現在のサイズにし、更に当時、日本では寒冷地以外では珍しかった「ペアガラス」のアイデアを取り入れました。
センターハウス、特に暖話室、レストランメテオ周辺の窓が小さいのには、もう一つ理由があります。
木の温かみが作る重厚感を大切にしたかったからです。
開業当時からのメインダイニング、レストランメテオでは、「晩餐」で旅を共にする方々の絆を深める一役を担いたい…という思いがベースとなっております。
それを演出するためには、「木や土壁などの自然素材の温かみが作る重厚感」という演出はどうしても必要不可欠なため、それを守るために窓を小さくしました。
「ロティスリー」や「暖炉」などの「火」の演出もその考えに基づいています。
(それについては、また別の機会にお話したいと思います)
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