星座界のスーパースターオリオン座は、赤いベテルギウスと白いリゲルの二つの一等星を持ちます。
日本ではその色の対比から、それぞれ「平家星」「源氏星」とも呼ばれていました。ベテルギウスは星の最後を迎えつつある赤色長巨星で表面温度が3000度ほどしかないので赤く見えます。
対してリゲルは生まれて数百万年しか経っていない若い星で、白色や青白い色をした星が多いオリオン座の中でも際立って青白く明るく輝いています。リゲルの表面温度は12000度もあり、太陽の3万倍もの明るさの光を放っています。仮に全天で最も明るい恒星のシリウスの距離まで近づけたとしたら、リゲルは半月よりも明るく輝くことになります。しかし、あまりにも明るく輝き過ぎるためにエネルギーの消費も早く、あと一千万年ほどで燃え尽きてしまうのだそうです。星の色なんて考えたこともない方は見比べて見てください。
また、オリオンには肉眼で見ることが出来る星雲もあります。場所はオリオンの三ツ星の下方縦に並んだ小三ツ星の真ん中。これがオリオン座大星雲M42です。双眼鏡で見てみると鳥が羽を広げたような雲にも見えます。
この星雲が輝いているのは星雲の中心にある生まれたばかりの星トラペジウムによって照らされているためです。トラペジウムは生まれてわずか数十万年しか経っていません。1億年を1年に短縮すると地球は46才のおじさん。トラペジウムは今日生まれたことになります。
このようにオリオン座は星の生まれてから終わるまでを一時に見ることが出来る星座なのです。
それじゃまた!RAINYでした。
※4月7,8,9,10,14,15,16,17 5月7,8,9,26,27,28,29に「星を見ようよプラン」の特典で星空散策を行います。晴れればいいですね。
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